和方養生技術伝承塾~鍼灸・操体実践講座~ 急性期から慢性期まで患者さんが喜ぶ技術を伝承します

鍼と邪毒

鍼と邪毒

鍼は邪気を引く

  • 鍼は邪気を引く道具
    • 真気を呼べるし、邪熱を散らせるし、シコリを援めることもできるが、
      鍼の基本は引鍼にある。

邪気は毒より発し天を衝く

  • 邪気は、体に悪い働き。
    • 歪んだ体の発するサインにもなる。
      • 機械の調子の悪い時に聞こえる雑音に似ている。
    • ビリビリ、ピリピリした感じを手に受けることが多い。
    • 真気にくらベ、速く瞬間的に動き、振れ幅はとても細かい。
  • 病が動く時、邪気も動き天(頭)を衝く。
  • 病が動かない時、邪気は毒として地(腹)に溜まる。
    • 小復には於血、大腹には水毒が溜まりやすく、
      そこから出た邪気が横隔膜や上焦、頭部を衝くことが多い。

刺法

手足、陽、下に引くのが三原則

  1. 手足に引く
  2. 陽に引く
  3. 下に引く
  • この三つが刺法の三原則。
    • 手足、陽に引くのは邪気を体の外に出すため、
      下に引くのは頭を衝かせないため。

手足に引くには、経絡を利用

  • 手足に引くには、
    手足の経絡と頭や体幹部の相関を考える。
    • 肘・膝から先を探すのが基本。
    • 急性症は手首・足首より先を探す。(手足の甲指間穴、井穴)。

陰経は徐刺徐抜、陽経は速刺徐抜

  • 陰経は
    ゆっくりと刺し、密かに邪気を誘い、来終わったら静かに抜く
    (徐刺徐抜…まだ動きの遅い邪を引くのに向く)。
  • 陽経は
    スッと邪に当てて引っかけ、引きながら手技をし、途切れないようにスーーーッと抜く
    (速刺除抜…動きの速い邪を引くのに向く)。

陽は横切り、最初と最後で下に引く

  • 陽に引くには、
    体の横切りラインを捜せば良い(背部愈穴が代表例)。
    • 刺法は邪の動きの速さをみて決める。

最初と最後に下に引く

  • そして、始めと終りに下に引けば良い。
    • 下に引く時は、主に速刺除抜を使う。

出ているツボに引く

  • 引くべきポイント(出ているツボ)は、
    経絡上に指を滑らして止まる所にとる。
    • 表面は力なくベコペコして少しベタベタ湿っている事が多い。
      • 邪毒が水毒の形で少しづつ漏れ出ているためだろう。
  • 敏感な人は、手をかざせば、
    ピリピリビリビリした嫌な感じを受けるだろう。

刺鍼の深さ

  • そして、邪気が動く深さに刺す。
    • 浅すぎても深すぎても駄目。
      • 患者さんの体が反応したら、
        深さを変えずに旋撚、横揺らし、雀啄等の手技をする。
        (腰等では反応が三層にわたる事もある。)

熱と寒、コワバリへの刺法、虚&冷への灸

  • 熱には、手早く散域して散らす
    (速刺速抜…遅いと邪を引き、かえって熱くするので注意)。
  • 寒には、置鍼して真気を呼んで温める。
    • ただし、古方では、押し手は絶対離さない。
  • コワバリに対しては、
    その中のスジパリにチョンと当てて緩める。
  • 力なくペコペコとして冷たい処には、灸をする。
    • 冷えで出来たツボには刺鍼よりも効果が高い。
      • 腹や下腿(特に足首より先)に多い。
  • 手のひら、足の裏や手足の指は、
    痛みを感じることが多いので鍼をせず灸が多い。

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