和方養生技術伝承塾~鍼灸・操体実践講座~ 急性期から慢性期まで患者さんが喜ぶ技術を伝承します

歩けない程の歪みへの操体

まず座位がきまることを目指す †
•脳性麻痺や片麻痺などの障害であってない歩けない場合には、
まず胴体の歪みをとり、背骨がS字状のカーブを描き立つ状態にする
つまり、座位がきまることを目指す
◦操体では下半身が基本だが、それは立って歩ける方の場合
■背骨がS字状のカーブを描き立つ状態から外れているところを強調していく
座位で背骨がS字状直立になったら、手足をきっかけにすることを増やす
•また、障害児や言葉の通じない認知症をともなう老人の片麻痺の方の場合は
全体的にあまり痛くしない。
◦イヤがられないように。

基本的な手順 †
1.はじめに声をかけておく(言葉の通じる方の場合)
◦「姿勢を変えたくなったら、どんどん変えてかまいません」
「ただ、ユックリ動いてください」
2.ラクな姿勢をになってもらう
◦横向き寝が多い
◦障害が重い方の場合で、言葉によるコミュニケーションが取れない場合には、
服装や布団などに無理はないか、姿勢に無理がないかなどをチェック
◦足指をすこし痛くして逃げてもらってもよいがすこし痛いだけにする
■障害の重い方の場合には、はじめからラクな寝方で寝ている方が多いので
3.イイ感じを探し、キッカケにする
◦言葉の通じない方の場合には、表情や息の深さ、イヤがらないかなどで判断
◦目立つところを強調する操体をしてイイ感じを探す
■背骨がS字状のカーブを描き立つ状態から外れているところを強調していく
(皮膚の操体や重さの操体のほうが動きの操体よりも比較的好まれるようだ)
4.気持ちよさがより深くなるように付け足す、イイ感じを増やす
◦背中や脇腹への皮膚操体、手足や指のかるいもみ、ゆらしが比較的好まれる
i.目の付けどころ
a.背骨、とくに腰椎の4種8方向(3軸+伸縮)
b.体重移動
c.8方向手足末端の位置や手首足首の向き、目の向き(首の向き)
ii.付け足し方
a.キュークツそうに見えるところを動かしてあげる
b.手足の指もみ反らし、関連するシコりへのかるい按摩指圧、ゆらし
5.イイ感じがあるか確かめ味わいつづけてもらう
◦腹の息が深くなるか、イイ感じが深くなれば、続ける
◦タワメの間では、おなかの息や、シコり(周囲)の変化を観察 
6.姿勢を変えたそうなら終え、つぎの操体へ
◦新しい姿勢を強調することをきっかけにつぎの操体をはじめる
◦操者の手のひらなどに押し返してくるような圧を感じたら、姿勢を変えたい!
7.2.から6.を時間終了まで繰り返す

定番的によく使うもの †

手足の指もみ †
1.障害児:かるく指揉みしながら、ゆれが全身に伝わるようにするのが喜ばれる
2.片麻痺:強めに痛くして逃げる動作を誘導する

足や背骨、骨盤のゆらし †
•障害児:かるく、大きめにゆっくりゆらすのが喜ばれることが多い
◦我が家の脳性麻痺の次男は保育園のころブランコが大好きでした
自分ではこげませんでしたが

変形を強調する皮膚や動きの操体 †
1.背骨、特に腰椎の変形を強調する
◦横から見てS字状、前から見て真っ直ぐの状態から変形しているところを強調
2.足や腕の変形を強調する
◦座位が決まるようになったら、手足きっかけを増やしていく

変形を強調する重さの操体 †
•座位がある程度決まるようになったら、重さの操体で中心軸を整える
•何とか立てるようになったときも、まず重さの操体で中心軸を整える

くすぐり †
•障害に関係する部位、背骨の変形がひどい部位、それらに関連するところ
そういうところをかるくくすぐって、くすぐったがるところをみつける

腰椎部分の可動性をふやす運動 †
•なんとか立って歩けるようになったら、体のおおざっぱな動きのバランス練習
左右、前後、捻転、上下の動的バランスが取れるようなスポーツをする
i.左右:自転車
ii.前後:スキー
iii.捻転:クロール、カヌー
iv.上下:縄跳び、乗馬

私の操体治療の原点 †
•とくに障害児関連は、超未熟児で生まれ脳性麻痺の次男へしてきて
操体という技法があったことに、また、操体を伝え残してくださった
先生方に大変感謝しました。
◦いまだに酸素ボンベをつけ車椅子だった可能性もありますので。
•また、「ラクな寝方を強調する」ことが
その方のそのときの慢性症状に関係する歪みを整えるいちばんの操体だ
という発見も次男をしてきたからです。
•介護疲れの腰痛でよばれ、その治療が終わったあと、
重い障害で片側横向きにしか寝られない方をついでにみたこともありました。
◦家族やデイケアの方々がいろいろ何度逆にしても、座布団などの支えを入れても、
すぐ同じ横向きになってしまうということでした。
◦「操体ではラクな寝方をすこし強調します」と説明し、
やり方を説明するためにほんの2,3分
その横向き寝を強調するように腰の皮膚を膝のほうへズラしてから、
「こんな感じなんですが重いから難しいかな」といってやめ、
お茶をいただいていました。
◦すると1,2分したら自分でくるっと逆向きの横向きになって寝ました。
■おかあさんは唖然とされてました。
•みなさんにもぜひ活用してほしいです。

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