和方養生技術伝承塾~鍼灸・操体実践講座~ 急性期から慢性期まで患者さんが喜ぶ技術を伝承します

操体をした後、表情は晴れ晴れしたか

はじめに †
•先回は、操体をしている最中の適量判断について主に書きました。
•今回はその後の事です。
◦操体が終わってからの判断に一番役に立つのは、
操体の操法前と操法後の顔の表情の変化です。
■このあたり鍼灸や按摩指圧なども同じです。

治療後の表情は晴れ晴れしたか †

治療後の表情が晴れ晴れしていると予後がよい †
•操体を始める前の暗く沈み淀んだような表情が
明るく晴れ晴れとすっきりした表情になったら、
少しぐらい動作制限や痛みが残っていても大丈夫です。
そう言う時には、声のトーンも明るくなりますし、
        足取りも軽やかになります。
◦一般的に、
痛みや動作制限が20%しか改善しなくても
喜んでくださる方のほうが予後は良いです。
■次に診た時には前回の状態が半分以上保たれていて、
操体すると、また少し改善してという感じで、
少しづつ改善が積み重なって良くなっていく事が多いです。

治療後の表情が良くならないと症状が戻りやすい †
•逆は心配です。
痛みや動作制限が80%以上改善しても表情が良くならない方は予後が悪く、
次に見た時には元に戻ってしまっていたという事が多かったです。
◦こういう方は訴えている体の辛さの他に
心の悩みを抱えている場合が多いようです。
■本人がそれを自覚されていない場合もあります。

心に悩みを抱えている場合には †

心に関係する痼りのある所 †
•心に関係すると言われる
胸骨中央、鳩尾、鎖骨周り、首、後頭骨下縁、手のひら中央、
仙骨、足の内側中央のライン、手足親指などの周りを調べて痼りがあったら、
その痼りを緩めたりしているうちに、
悩みを話し出したりされる事も多いです。

強張っていた痼りが緩むと悩みが気にならなくなる †
•でも、心の悩みに直接アプローチしなくても、
普通に楽な姿勢を少し強調する操体を続けているだけでも、
体が気持ちよさを感じて、ガチガチに強張っていた筋肉の緊張が緩むと、
悩みが気にならなくなる状態に心が変化していく事が良くあります。
◦操体をした後で、
「実は、悩みを抱えてきたんだけれど、
 なんかどうでもよくなちゃった。すっきりしちゃった」
と受け手の方に言われて、
「へー、そうなんですか」となるような事も多いです。
•それが操体の良い処だなって思います。
◦悩みを感じた原因は何も変わって無く、また、
悩んでいた記憶は残っているのですが、
それが辛さに結びつかなくなるようです。

悩みを忘れている時を作る †
•ですから、
ゆっくりじっくり進めていけば良いと思います。
◦操体をしている間だけでも悩みが心から消えている
と辛さが全然違うようです。
◦操体をした日の夜だけでもグッスリ眠れるともっと違うようです。
•少しづつ伝えていって、
眠る前に操体をするのを習慣にしてもらうと良いでしょう。

心の思い方を変えるのは戻りやすい †
•悩みに対して
言葉で心の思い方を変えるという方法を採る治療法もありますが、
操体にはあまり向かないように思います。
◦心の悩みは、具体的な危機が迫っているというよりも、
普段の生活の中で周りの方々に言われた言葉が原因で生まれる
場合が多いようです。そのため、
■言葉を中心にして患者さんの心の思い方を変えても、
普段の生活の中で再度悩みを生み出したものに似た言葉を聞くと
直ぐに再発しやすいようです。

悩みやすい痼りが無いと長く悩めない †
•普通に操体して、体が緩み、悩みが気にならなくなった場合には、
普段の生活の中で再度悩みを生み出したものに似た言葉を聞いても
再発しにくいようです。
◦悩むのにも悩みやすい姿勢があり、
そういう姿勢を取りやすいように体が歪んでいたのですが、
操体でその歪みを取ると、
言われた時に一瞬その悩みやすい姿勢になっても、
その姿勢の形に歪む原因となる痼りが無ければ、
直ぐに元の悩みに関係のない姿勢に戻りやすいからのようです。
■悩みやすい姿勢に歪むまでに痼りが筋肉に定着するのには、
暫く同じ姿勢を取り続ける事を何度も繰り返す
時間が必要なせいだと思います。
•言葉で心の思い方を変えた場合にも痼りが緩みますが、
その場合には、
悩みの原因と似た言葉を聞いた時にその痼りが戻りやすいようです。
◦この辺りは議論のある処だと思いますが、
言葉で心の思い方を変えるという手段で体を緩めた場合には、
ギュッパッストンと表現されるような急速反転運動的で、しかも、
全身に連動させないで操法した場合と
良く似た体の緩み方をするようで、
半日後には痼りや歪みが戻っていた
 という例を見かける事が多かったです。
■ただ、言葉で思い方を変える事を手段にした場合でも、
表情が晴れ晴れしてきた時には、わりと予後が良いようです。

相性も大切 †
•ま、いろいろ工夫して
治療後晴れ晴れしてもらえる確率を上げていきたいと思います。
•ただ、合う合わないと言う事も大きな要素です。
◦その辺りが晴れ晴れとしない原因の事もあるようです。
•伝え手と操体の相性は良い事が多いのでしょうが、
操体と受け手の方との相性、
伝え手と受け手の方との相性はどうでしょう。
◦その3つの相性が全て良ければ、
それだけで自然治癒力は増すようで、操体は巧くいきます。
でも、相性が合わないと難しくなります。
■相性の合わない事を言われたり、されたりしても気持ちよくないし、
相性の合わない人に触れられても気持ちよくないからでしょう。
•プロとしてやっていくためには、
60%以上の方に合わせられないと難しいかも知れません。
◦でも、
伝え手の気持ちよさを無視してまで無理して合わせようとすると、
トラブルの原因になったり、
伝え手が体を壊す原因になったりもします。
■また、
そう言う風に無理して合わせても
受け手の方の体には気持ち良さが生まれてこない事のほうが多く、
その操体で効果が出る事は少ないように思います。
◦ま、合わない方には合いそうな方を紹介できれば良いのかなと思います。
 

次回は †
•今回は、
治療後に表情が晴れ晴れする事が大切だという事を中心に書きました。。
•次回は、
操体・鍼灸などで治療後から次の日の朝までに起こる毒物の排出現象
について書きます。

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