和方養生技術伝承塾~鍼灸・操体実践講座~ 急性期から慢性期まで患者さんが喜ぶ技術を伝承します

太陽経絡病証

基本的に †
太陽経絡病証は、体の後ろ側に主な症状がでて、痛みが激しい
ことが特徴です。座骨神経痛などが典型例。

偏った使い方と内側の症状が原因 †
•体の偏った使い方が主な原因になっている事が多いですが、
内蔵など体の内側の症状が関係している事も多いです。
1.肩凝りなど上半身の場合には、
腕や目の偏った使い方が原因の事が一番多いですが、
風邪や虫歯など上半身に関係した病、食べ過ぎ、悪血証、欲求不満など
が関係する事も多いです。
◦右利きで左肩凝りの場合には、心臓の負担が反映している事があります。
子供の頃に弁膜症だった方や不整脈の有る方など。
■こういう方は、
普通の肩凝りでは肩甲間部上半分が凝っているのに対し、
肩甲骨の下角付近(心愈~膈愈)のほうのコリが酷い
 ので区別できます。また、
左前腕の少陰経の手首付近(陰げき)にツボが出ている事が多くなります。
2.腰痛など下半身の場合にも、
体の偏った使い方が原因の事が多いですが、
下半身の怪我や悪血証などによる腹の痼りが原因の事も多いです。

古くなると特定箇所に辛さや痛みが集中 †
•古くなると特定の場所に辛さや痼りが集中する傾向があります。
1.上半身の場合には、
肩関節・肩峰周囲、肩峰から3cm程の窪みに辛さが集まる事が多く、
◦その原因となるツボはその裏側の脇の下から上腕陰経に出ます。
2.下半身の辛さは、
膝の皿周りの窪みに集中する事が多いです。
腰痛が有った方が座骨神経痛になり、そして歳取って膝の痛み
を訴えるというのが典型的なパターンですが、
足首捻挫を繰り返した方も膝が痛くなる方が多いです。
◦その原因となるツボは膝裏から脹ら脛に出ている事が多くなります。
•体の裏側の痛みは自覚しにくく、表側の痛みとして感じる
事が原因のように思います。
◦この場合、患者さんの訴える肩峰周りや膝皿周りだけの治療では、
あまり改善しないことが多いです。

動かないでも痛いほうが重い †
•一般的に動くと痛い物よりも、動かなくても痛い物のほうが重く、
治療も長くかかる事が多いです。
◦そう言う時には、腹の邪毒などが関係している場合が多く、
腹の邪毒を減らしていく必要があります。

痼りに邪気が入るとピリピリビリビリ痛む †
•ただ痼りがあるだけでは痛まない事もあります。
◦そう言う時にも、腹の邪毒からの邪気が入ると
ピリピリビリビリと痛み出す事が多いです。
•慢性期の型などで養生し、腹の状態を良くしただけで
肩凝りや腰痛が治ったりするのは、
腹の痼り由来の邪気が減るためです。

ツボの出やすい処
•詳しいことは、[3]運動器系応急処置、[4]運動器系慢性期を参照してください。
1.肩周りでは、肩井、首の付け根、膏肓、肩貞、天柱、横頚部中央、脇の下など。
◦首の付け根は女性に多く、肩貞は慢性期に多く、天柱は不眠を伴う場合に多いです。
2.腰回りでは、大腸愈、殿央、環跳、仙骨周りなど。
◦カゼ、便秘、食べ過ぎ、悪血などが原因の事もあり関連する処にツボが出ます。
•古典にも出てきます。
「太陽之為病、脈浮、頭項強痛而悪寒」
(うなじにも痼りが出る)
「太陽病、項背強几几、無汗、悪風、葛根湯主之」
(うなじから背中にかけて強く強張る)
•患部や腹の邪などに経絡的に関係する処にも出ます。
i.手陽経なら、中渚、上小海、合谷など。
ii.手陰経なら、上腕の脇の下からの溝の中など。
iii.足陽経なら、下委中、飛揚外丘、下昆侖、丘墟、甲4,5間など。
iv.足陰経なら、下陰谷、築賓、大鐘、曲泉、中封など。

手順 †
•手順も、詳しいことは、[3]運動器系応急処置、[4]運動器系慢性期を参照してください。

急性期 †
1.肩など上半身の場合には、
i.先ず、手の甲に引き、
ii.次に、肩、頚、上腕の順で、ツボの出やすい所を探り、出ていれば刺鍼。
iii.肩を動かしてもらい、可動域制限がある場合には、動作鍼を行い、
iv.陽経側の動作鍼を一通り終えても痛む時は、脇の下を探り、
ツボが出ていれば、其処を起点に手の陰経の動作鍼を行います。
v.最後に、頭に散鍼し、手首より先の陽経、手の甲や八邪八風などに刺鍼。
■肩頚は表位なので熱を伴う時が多いので、
熱のある所は、刺鍼前に散鍼を忘れないようにして下さい。
2.腰など下半身の場合には、
i.先ず、一番楽な姿勢で寝てもらうと、
その寝方で一番上になるラインにツボが並ぶ事が多いので、
その姿勢で刺鍼します。横向きが多いです。
ii.足の甲→腰→大腿→下腿→動作鍼→足首が応急処置の基本手順。
iii.陰経側も刺鍼する時には、動作鍼の後に、
足首より先→大腿→下腿の順に刺鍼し、
陽経の足首付近→頭散鍼→手の甲の順で仕上げます。

慢性期 †
•慢性期の基本の型で、患部や関連箇所を丁寧に行います。
◦ポイントとなる所に、うつ伏せ→仰向けの順で上から下に、
灸や灸頭鍼を付け加えても良いです。
•また、灸や灸頭鍼中心で、
i.うつ伏せで最初に手の甲に引き鍼した後、
ii.上から下に、置鍼・灸・灸頭鍼をし、
iii.次に仰向けで上から下に置鍼・灸・灸頭鍼を行い、
iv.動作鍼をした後、
v.手の指端の灸をして終えるという方法でも良いです。
■鍼のみで変わりにくい時に向きます。

powered by Quick Homepage Maker 5.0
based on PukiWiki 1.4.7 License is GPL. QHM

最新の更新 RSS  Valid XHTML 1.0 Transitional