和方養生技術伝承塾~鍼灸・操体実践講座~ 急性期から慢性期まで患者さんが喜ぶ技術を伝承します

先ず、伝え手自身の緊張を解(ほぐ)す

はじめに †
•今回から「操体は対話」編に入ります。
◦操体には限らない事なので、鍼灸など他の治療法をされている方は、
「治療は対話」と読み替えて、読んでいくようにしてください。
•ちょっと、実技の話から遠ざかって退屈されるかもしれませんが、
「操体の自然則」や「各姿勢からの操体」にはいる前に、
操体での治療や指導・伝達や練習・修得について一般的に言えそうな事があります。
•操体による治療も指導も、受け手の方や講習生の方の体との対話だという事です。
◦自分で一人操体をしたりするのも、一人操体を覚えていくのも、
自分の体との対話と言えると思います。

違和感を感じさせない手を作る †
•先回、
「受け手の方の体の状態を見守り続けるような触れ方をするために、
赤ちゃんのおでこで体温を計るような触れ方が良い」という話を書きました。
•それで、先ず一番始めに目指す事は、
受け手の方に違和感を感じさせないで触れるようになる事です。
◦違和感を感じると、体は硬くなってしまいます。
■私たちの仕事の基本は、「体の自然」編で書いてきたように、
硬くなったままの筋肉を伸びたり縮んだりする弾力のある状態に戻す事ですから、
体を硬くさせていると緩ませにくいのです。
•講習会などで、
人と触れあい、さわりあう機会を沢山もって、慣れていってください。
◦さわりっこが好きな小さな子供達と遊ぶ機会を増やすのも良いですね。

欲張らない頑張らない †
•欲張ったり頑張ったりすると、やっぱり体は硬くなるので、
受け手の方にもそうさせないよう、
伝え手自身もそうならないよう工夫していった方が良いです。
◦どちらにも「張る」という言葉が入っています。
「緊張する」からでしょう。
•「張りを緩める」のが操体の基本です。
◦早く治そうと、早く上達させようと頑張ると硬くなります。
◦時間をかけてゆっくり、少しづつステップを踏んで、
頑張らないでも治せる、あるいは、上達してもらう
事の出来る工夫をしていきましょう。

伝え手自身の緊張を解す †
•緊張していると、手は反り返ります。
◦そういう形の手では体温を測る事はできません。
◦体温以外の受け手の方の体からの情報も受け取る事ができません。
◦また、反り返った手で触られたら、
受け手の方は違和感を感じるでしょう。
•そういう点からも、
伝え手自身の体の緊張を解している事が必要になります。
◦1人操体を習慣にするぐらいから始まるのかなと思います。
◦気持ちよさを判断基準にする練習をするのも一つの方法です。
■何かに迷ったら、
世間の評価は合格点ぎりぎりで良いから、あとは、
気持ちよさを感じられるかどうかで決めていく
事を習慣に出来るように工夫してみるのも良いかなッて思います。

相手を緊張させない習慣を作る †
•また、人を緊張させやすい方は向いていないので、
普段から気をつけたほうが良いでしょう。
◦口調がきつい方、その人が近づくと周りが緊張するような方は
向いていないと思います。
■治療法によっては、
受け手の方を言葉でめいっぱい精神的に緊張させて、
それに耐えきれなくなった時に言葉で少し緊張を取って、
という形を取るものもあるけれど、
操体には、あまり向かないように思います。
•きつい言葉で話しかけられたら気持ちよくないからです。
◦それに、そういうやり方では、
伝え手と受け手の方との間に依存関係が生まれやすいようなので。
■きつい言葉で話しかけられた場合には、
ガッテンして納得できなくても質問せずに従ってしまう
という事になりがちです。
■そういう関係が続けば、
教わっていない事態になった場合に、受け手の方は、
納得していない基準に基づいては自分で判断できない
事になりがちです。
■そのため、教わってない事に出会う度(たび)に
一々、伝え手に判断を求める結果になるので、
伝え手と受け手の方の依存関係が生まれやすいようです。

臨床の場だけでなく、講習相手にも †
•臨床の場で患者さん相手には口調を調整できても、
講習生相手だときつい口調になってしまう
という事もよく見かけます。
◦特に、講習生が優しく話せ、暖かく触れられる天性を持った方の場合など、
言葉掛けの内容のささいな部分をきつく注意する
なんて事をやってしまいがちになります。
■気をつけたいなと思います。
•ま、人を緊張させやすい方が
無理してやさしい口調で話し続けると、向いていないから体を壊す
事があるという例も見てきたので難しいなと思います。
•操体を続けられるよう、愉しく暮らしていけるよう、
二つが矛盾しないように工夫していきたいなと思います。
◦自分の体を緩めていく、
頑張らないで暮らしていけるよう工夫していく
事から始まるのかなと思います。

緊張しないで雷を落とす? †
•橋本敬三・翁先生のように
雷を落としても弟子や患者さんをさほど緊張させず、
させてもサッと緊張をほぐせる
レベルになれれば、話は違ってきますが。
◦先生は、きっと、雷を落とされる時でも
御本人は緊張されてはいなかったんだろうなと想像しています。
■このレベルになるのは難しいですね。
•殆どの方は、
きつい口調で話したり、近づいて周りを緊張させたりする時には、
その方がめいっぱい緊張しています。

次回は、 †
•今回は、操体は対話という視点から、
先ず操体の伝え手が自分の緊張を解す必要がある事を書きました。
•次回は、操法をしている間の強さや方向の判断基準について書きます。

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