和方養生技術伝承塾~鍼灸・操体実践講座~ 急性期から慢性期まで患者さんが喜ぶ技術を伝承します

ラクな寝方になれない方への対処(1)

1.はじめに †
 「ラクな寝方になってください」と声をかけても、なれない方も沢山います。
そういうときにどうするか、腕の見せ所ですね。
操体を臨床の場で使いこなせるかどうかの分かれ目になると言ってもいいでしょう!

 まぁ、秘伝とする手段もあるでしょうが、できるだけ自然則の形で公開してみます。
こういう工夫を伝え合って、臨床の場で操体を使いこなせる方を増やしていきたいものです。


2.おおまかな手順 †

〈1〉まずはじめに声をかけておく †
  「ラクな寝方を探してみましょう」
  「途中で姿勢を変えたくなったら変えても構いませんよ。」
  「ただ、速いとついていけないので、ゆっくり動いて下さい」


〈2〉ラクな姿勢を探して操体を繰り返す †
•(1)ラクな姿勢を探す(※0,※1)
◦.1. ラクな寝方の足指揉み
◦.2. 圧痛操法などでよりラクな姿勢に
■.1. 圧痛操法(※2)
■.2. 末端(五首、目など)をラクに(※3)
■.3. 中心(背骨(腰椎)、体重)をラクに(※4)
•(2)キッカケを探し操体してみる
◦.1.今まで見た寝方になったら寝方別繰体をすればよい
◦.2.(1)でキッカケがわかっていたら、それをキッカケにする(※5)
◦.3.キッカケがわからないときには
■.1.まずは、重さをかけたがっているほうに重さの操体(※6)
■.2.つぎは、伸びようとしているラインを伸ばす皮膚操体(※7)
■.3.それ以外(※8)
•(3)いろいろ付け足してイイ感じを増やす
•(4)息が深くなったりイイ感じがしたら続ける
•(5) 姿勢を変えたくなったら終え、次へ
•(…)繰り返す

〈3〉 整理と後始末 †
•.1. やり残した寝方別操体&辛い場所の応急処置
•.2. 座位の2軸×重さと座位の手指揉みで仕上げ(※9、10)

くわしく書くと(※0~※10&追加) †

※0.ラクな姿勢になってもらいやすい声かけの例 †
「できるだけダラしないフマジメな格好で寝てみてください」
「みなさんは、ふだんマジメできちんとしすぎて、体が悲鳴を上げているので」
   と声をかけるとラクな姿勢に寝てもらいやすい


※1.ラクな姿勢は、背骨と重力の関係である程度きまる †
•ラクな姿勢=重力に対して背骨をどう置くか
◦.1. 立位・座位:重力に沿った形
◦.2. 寝た姿勢 :重力に垂直な位置で、背骨のどの面が下を向くか

※2.圧痛操法 †
•ツボを探して痛くして逃げてもらい、痛まないラクな姿勢を探す
◦.1.寝方に経絡的に関係する指か一番シコりが出ている指を痛くする
◦.2. 動きが止まったら、同じ経絡や左右前後上下などの対称点を痛くする

※3.末端(五首、目など)をラクに †
•末端の手首・足首(膝)・首(目)をラクにしてみる
 つまり、末端の足首(膝)、手首、首、目を動かしやすいほうに動かす
◦・4種八方向=3軸+伸縮(1=左右捻転、2=左右側屈、3=前後屈、4=伸縮)
■(↑ 関節の伸縮の縮=関節の押し込み)
•.1. 足首は背屈が比較的多く、底屈なら親指側か小指側かの強調で捻転が加わる
◦.1.背屈→膝曲げ
■仰向け :膝抱え込み、尻上げ胴体反らし、膝曲げ倒し、背屈足裏背中伸ばし
■うつ伏せ:カエル足、膝立足首捻転、膝立て膝倒し
■横向き :胴体が捻転、胴体が前屈
◦2.底屈
■親指側が足裏側への捻転→足伸ばし
■親指側が足甲側への捻転→膝曲げ倒し
•.2. 膝は曲げと倒しが多い(倒しは股関節の動き)
◦膝曲げ倒し
■仰向け
 1.足首が反対側の足首 →足太陰にツボが出ていることが多い
 2.足首が反対側の膝  →足厥陰にツボが出ていることが多い
 3.足首が反対側の大腿奥→足少陰にツボが出ていることが多い
■うつ伏せ
 カエル足
■横向き
 1.横向き捻れ
 2.横向き前屈
◦膝曲げ立て
■仰向け
 1.膝の抱え込み
 2.踵踏ん張り&胴体反らし
■うつ伏せ
 1.うつ伏せ膝倒し
 2.足首捻転
 3.尻たたき
•.3.首は左右捻転が中心で、反らしと曲げもある
◦目や顔の向きでも指定可能(目はどちらを見るのがラクか)
■しかし、眠いときには閉じたい!
•.4.手首は捻転中心だが、指先の向きで胴体への連動が違うので列挙しにくい
◦背骨と中指の位置関係を考えると、手首の3軸が胴体にどう連動するか予想しやすい
■わからなければ、とりあえず捻りやすいほうに捻ってもらう
•.*. 意識しやすいところ、キュークツそうに見えるところからはじめると決めやすい
◦.1. そこを動かしやすいほうに動かしてみる
◦.2. .1.の動きがやりやすいように順に残りを試して、向きや位置をラクな状態に
◦.!.わからないときには、足首→首→手首の順で決めていくと早い

※4.中心(背骨(腰椎)、体重)をラクにする †
体の中心をラクにするポイントは、体重移動と腰椎の3軸

•.1. 腰椎をラクに=胴体の3軸(腰椎:胴体の動きの中心、頚椎は首の動き)(*)
          (1=左右捻転、2=左右側屈、3=前後屈、本当は、4=伸縮もある)
◦.1.横向き 
■前屈、つぎは捻れ、側屈は少ない、上膝曲げ&下足伸ばし
◦.2.うつ伏せ
■足先外→カエル足→側屈、
■足首浮き→膝立→捻転(膝たおし、足首捻転)、後屈(尻たたき)、
■足首浮き無し→足伸ばし
■(足首浮き左右差→片足尻たたき&反対側足伸ばし)
◦.3.仰向け
■足先内→足伸ばし(足首捻転+足前側伸ばし)
■足先外(足指を痛くすると膝を曲げる→倒すか立ててしまう!)
 →膝曲げ・倒し→側屈ぎみ(大腿の皮膚操体)
 →膝曲げ・立て→捻転(膝たおし)、前屈(膝抱え込み)、後屈(踵踏ん張り)
■ほとんど仰向け大の字→どちらかに側屈→皮膚操体
•.2. 体重を移しやすいほうに移す(左右*前後の4方向)とよりラクになりやすい
◦背骨ラク→体重ラクの順が分かりやすいが、臨床上早いのは、体重ラク→背骨ラクの順!

※5.ラクに感じたことをキッカケにする †
ラクに感じたことをそのまますこし強調してみることをキッカケにする


※6.いろいろな姿勢で、重さの操体 †
左右・前後の4方向に重さをかけてみて、かけやすいほうに重さの操体


※7.伸びようとしているところを伸ばす皮膚操体 †
操体は、アクビやノビの様式化伸びようとなので、伸びようしているところは必ずある


※8.キッカケがわからないとき、その他の例 †
•例1. 皮膚操体:大腿・上腕の延長か、直行する線上と背骨の交点付近にツボ
◦.1. 背骨ちかくのツボを探して指圧・皮膚操体(手掌・指)+関連の指揉み
◦.2. 背骨のツボと指のツボのあいだにもツボはあるので、そこも順にする
•例2. 動きの操体
◦.1. 背骨のラクな様子を強調する(捻れ具合、曲がり具合)
◦.2. 足首、首、手首のラクな様子を強調する

※9.座位での2軸×重さ †
座位で、頭の後ろで手を組み、(捻転+前後屈)×重さ


※10.手の指揉み
小指→親指、八邪→節紋→井穴の順で手の指まわりを揉む


※11.操体のポイントをまとめてみると †
•タワメのポイント=中心+末端
◦中心のポイント=体重移動+背骨(とくに腰椎)
■(腰椎のポイント=4種8方向(3軸+伸縮)(+骨盤の開閉))
◦末端のポイント=手首足首から先(+膝)+目(首)

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